Research of manpower supply business field.

他に類のない派遣業界幹部向けの会員制メールマガジンを発行し始めて4年になります。派遣業界に 関する話題を斬新独特の切り口で取り上げ、多くの派遣会社管理職の皆様に愛読いただいております。そのバックナンバーの一部を御覧下さい。

東田康之

雇用構造の変化 ~雇用形態別の雇用者数推移~
先週の市況通信の後半のコメントでこんなことを申しました。

> 流れの問題点の第2は、格差と人材派遣業との相関です。非正規社員問題を
> 言うなら、実は派遣人数より圧倒的に多数を占める契約社員・パート・アル
> バイトが等閑視されていることです。正社員が減った最大の要員は派遣社員
> が増えたことではなく、契約・嘱託・アルバイト・パートという「直雇用非
> 正社員」が増えたことなのです。こちらのグラフで人材派遣のシェアの小さ
> さをご覧ください。(黒の下の白地が派遣)
>
> http://www.jinzaibf.co.jp/column/pdf/050725.PDF
>

しかしこの棒グラフは5-8年刻みと粗く、それも後半2本が予測というもので、データとして緻密さに欠けるきらいがありますので今号では総務省調査による過去5年間の緻密な調査をお目にかけます。

この調査によると2002年と2006年を比べるとこの4年間で
(単位万人)

雇用者総数  5337 → 5481  +144(+2.7%)
役員      397 →  393    -4(-1.0%)
正規労働者  3489 → 3411   -78(-2.2%)
非正規雇用者 1451 → 1677  +226(+15.6%)


非正規雇用者の内訳をみると
 契約社員・嘱託    230 →  283  +53(+23.0%)
 パート・アルバイト 1053 → 1125  +72 (+6.8%)
 派遣社員        43 →  128  +85(+297.7%)
 その他        125 →  141  +16(+12.8%)

このデータをみると確かに派遣社員が圧倒的な伸びで、絶対増数でも分母が小さいにもかかわらず1位になりました。ただしこのうちの幾分かは請負(パート・アルバイトに分類)から派遣への「名義シフト」が含まれているでしょう。

そうはいっても非正規社員に占める割合は契約社員・嘱託16.9%、パート・アルバイト67.1%に対し派遣はまだ7.6%ですので冒頭に引用しました先週号の私の見解は変更の必要はないかと思います。