他に類のない派遣業界幹部向けの会員制メールマガジンを発行し始めて4年になります。派遣業界に
関する話題を斬新独特の切り口で取り上げ、多くの派遣会社管理職の皆様に愛読いただいております。そのバックナンバーの一部を御覧下さい。
東田康之
恒例年に一度の派遣集合サイトの掲載件数比較を昨年3月から1年ぶりに行いました。
昨年3月15日発行号の前口上を再掲しますと、
> この市況通信のテーマ選定方針はできるだけ多くの読者の皆様が興味を
> 持っていただけるもの、と考えております。そうは言っても毎週この
> 趣旨を満たすテーマを考えるのはまことに難しいものがありますが、
> その中で100%の皆様がご興味を持たれる定番テーマがスタッフ募集媒体
> についてです。何と言っても募集媒体を使われない派遣会社はないので
> すから、、、。
>
> そこで現在募集媒体の主流であるインターネットの派遣集合サイト7つ
>
> リクナビ派遣 (リクルート)
> はたらこねっと(ディップ)
> 派遣ネット (インターワークス)
> en派遣 (エン・ジャパン)
> @ばる (アイル)
> 派遣ジョブ (オーピーエヌ)
> マイナビ派遣(毎日コミュニケーションズ)
>
> の現状を取り上げます。調べたテーマは二つ。
>
> ①現在どのサイトがどれだけの仕事件数を搭載しているか。それを地域別に比較。
> ②各サイトがこの1年間でどれだけの仕事件数を増やしたか、昨年データと比較。
>
> 各サイト内を数えた実証数字を列挙します。主観判断は控えますので
> 皆様で傾向を読み取って下さい。
さてこの方向で昨年と一昨年の数字を今年と昨年の数字に入れ替えればすむので、今回の通信は楽勝かと鼻歌交じりでサイトを開けて数字を拾っていますと、????これはおかしい、、と鼻歌が止みました。
調査2番目の「はたらこねっと」の掲載仕事件数が昨年に比べての増え方が尋常じゃないのです。なんと全国ベースで昨年比2.4倍です!
昨年は1位のリクナビ派遣39,131件に対し28,008件で2位に付けていたのが,今回数字は67,020件でリクナビ53,001件(それでも35%増)を軽く抜き去って堂々1位です。いくら営業活動強化したといってもこんなに掲載件数増えるものかと疑問を持ちました。
その時、「もしや」という仮説が思い浮かび、早速調べて見ると、果たして、、当たっていました。製造・軽作業分野が多いのです。たとえばはたらこねっとの東北掲載件数は昨年293件が今年2018件と急増ですが、そのうち製造・軽作業案件は1113件。55%を占めています。残念ながら昨年調査時はこのことに気づきませんでした。もしこの1年でこの分野の案件が急拡大しているのなら事務派遣、販売営業専門分野派遣主体の件数比較は出来ません。したがって恒例派遣サイト掲載件数比較は事務派遣系派遣会社の傾向はとれず、意味を成さないことになってしまいます。がっくりです。ひょっとしたら昨年も一昨年に比べて急増していたかも知れないのです。
そこでがっくりはしたが気を取り直して、この製造・軽作業分野の仕事を取り除いて「真水」部分のみで数えなおしました(膨大な作業ですが乗りかかった船です)。
詳しくは添付表ご覧ください。
1.媒体別ブロック別全仕事数
2.媒体別ブロック別製造・軽作業件数
3.1マイナス2の件数(これが皆様ご関心の数字)
4.グラフ
で構成しました。
この調査表を眺めての感想ですが、やはりネット媒体会社も売り上げを増やすには既存領域から新領域に営業対象を拡大せざるを得ないのでしょう(その方針を取らない会社も2社ありますが)。しかしこれをやりすぎると媒体の性格が拡散する恐れがあります。ともあれ新しい発見をした調査でした。したがって「真水」部分の前年比較は今回は取れず、来年の課題になります。