Research of manpower supply business field.

他に類のない派遣業界幹部向けの会員制メールマガジンを発行し始めて4年になります。派遣業界に 関する話題を斬新独特の切り口で取り上げ、多くの派遣会社管理職の皆様に愛読いただいております。そのバックナンバーの一部を御覧下さい。

東田康之

人材紹介会社の売上高ランキング

11月の市況通信では派遣会社の売上高ランキングをお伝えしましたので、今号では人材紹介会社のランキングをご披露します。

ただし、紹介業界単独のランキング調査は日経流通新聞にも月刊人材ビジネスにもなく、あるのは矢野経済研究所の「人材ビジネスの現状と展望2006年版」(2006年9月25日発行)のみでしたので、今回はこのデータを転載します。矢野経済さんも全ての紹介会社からの回答を網羅していないと思いますのでこの表に掲載されていないそれなりの規模の紹介会社が多くあるであろう事をお断わりしておきます。

人材紹介業がおもな対象とするホワイトカラー(介護士、看護師、保健士等を除く)の紹介業の市場規模は、矢野経推定で2005年度900億円(前年比25%増)、うち紹介予定派遣は70-80億円の市場規模に達したとみられています。

驚くのは上位会社の市場占有率の高さです。業界ダントツ1位のリクルートエージェント1社だけで日本の紹介市場の28.8%を占めます。これに2位のインテリジェンスと3位のジェイエイシージャパンをあわせた上位3社で42.6%と、超寡占状態。しかしこれらの会社は業界では1種の化け物と見てよく、通常の人材紹介会社が目指す規模は5億円もいけば成功、10億いけば大成功でしょう。

ちなみに紹介業界と派遣業界では営業利益率に約10倍の差がありますので(exaインテリジェンスのH18年9月期の部門営業利益率は、紹介45.4%に対し派遣5.0%)、利益の値打ちでみると紹介売上の5億は派遣売上の50億に相当します。

派遣の売上1億は年間フル稼働スタッフ30名で賄えますが、紹介の1億は平均成約単価120万として年間83人の決定数を必要とし、これは決定率2割とすると400人、1割とすると800人の候補を出さねばならないのです。売上10億と言うのはその10倍です。利益率が高い理由がわかりますね。これで派遣並みの利益率ならやってられないビジネスなのです。