他に類のない派遣業界幹部向けの会員制メールマガジンを発行し始めて4年になります。派遣業界に 関する話題を斬新独特の切り口で取り上げ、多くの派遣会社管理職の皆様に愛読いただいております。そのバックナンバーの一部を御覧下さい。
東田康之
最近大手派遣会社が自社の「売り」として自社内にキャリアコンサルタントを養成するケースが増えています。テンプスタッフ、パソナ、リクルートスタッフィング、マンパワージャパンが既に取り組み済みですが、今般スタッフサービスも始めました。添付の9月1日付け日経産業新聞の記事を御覧下さい。
派遣相談員の資格取得支援
スタッフサービス
的確な助言できる体制に
登録増に一役
派遣社員や登録者のキャリア形成の相談に乗る社員(コーディネーター係長級50人)がキャリアコンサルタントの資格(キャリア・デベロップメント・アドバイザー CDA)を取得できるよう支援し、もって派遣社員の満足度向上、登録者増を狙う、という趣旨です。
さてこの通信の読者様は大手会社は一部(失礼)ですので、この資格取得を進めようと検討されておられる会社はまだほとんどないかもしれません。検討以前に、そもそも社員にキャリアコンサルの資格を取らせることが、本当に記事にあるような「派遣社員の満足度向上、登録者増」に結びつくものなのかと疑問を呈する向きもおありでしょう。ごもっともです。実は私もその考えです。
そこでこの記事を私の親しい某大手派遣会社のコーディネーター責任者(この制度導入会社)に送り、感想を聞きました。以下が質問と回答です。
(質問)
本日の日経産業新聞です。貴社ではもう実行済みの策ですが、果たしてこの記事にあるような実効が 見込めているのでしょうか?本音を聞かせてください。(回答)
- リットになったところ
コーディネーター業務という狭い業務範囲ではなく、マネジメント全般と言う観点からは
・傾聴の姿勢を知る
・キャリアへの造詣の深さを持つ
等に関してメンバーの上位クラスやマネジャーについては間違いなく役に立っています。- マッチング業務への貢献について
ご存知のようにカウンセリングとマッチングは場合によっては対極に位置する(聴く VS 説得する)、こともある為、直接業務への貢献については意見も分かれますが私自身はあまり無いのではと割り切っています。- 募集効果について
上記のように通常派遣への実務的な効果は限定的ですが募集効果はそこそこあると感じています。
特に紹介予定派遣や新卒派遣の場合「キャリアカウンセリング付き」は募集効果ありますね。実効性もそこそこありますし。追記
マッチング上の効果ですが、紹介会社のカウンセラーさんもGCDFを受けに来たりしていますが派遣のマッチング同様に紹介カウンセラーさんも主業務はカウンセリングではなく「アドバイス」「仕事の斡旋」なので逆に傾聴を求められると苦手で苦労するなんていう話も出ていました。面白いですね
まあ以上のような本音回答でした。
文中のGCDF(Global Career Development Facilitator)は日本では特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会(代表は元リクルートスタッフィング社長)が運営しており基幹会員会社はテンプスタッフ、マンパワージャパン、リクルート、リクルートスタッフィング、ピープルスタッフ、メイツ等です。費用は12日間で35万円。CDAの主催元は日本キャリア開発協会、運営は日本マンパワー(旧キャリアスタッフの前身)、受講料は23万円(別途試験料3万5000円)